中高年の再就職と転職との違い
リタイアだけが人生じゃない!大人の夢シリーズ
年金・リストラ・定年が気になる人のために書かれた本です。
不安を抱えているだけでは、問題の解決にはなりません。
本書を読むことから自分の将来への行動を開始してください。
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転職とは、わかりやすくいえば、企業間の人材移動です。
優秀な人材(技術や能力、若さ)に目をつけられて引き抜かれる場合もあるでしょうし(いわゆるヘッドハンティング)、
本人が今の職場に愛想をつかし、優秀な能力を武器に、よりよい条件(給料、仕事の質、身分など)や環境(将来性、人間関係、椅麗な職場、仕事中の服装など)の他の企業に移ることもあるでしょう。
最近のように、不況になりますと、倒産・リストラによって職を失った若者が、能力を武器に元気のいいベンチャー企業に職を求めるケースが増えてきました。これも、転職です。
転職の特色は、同じ「層」の中を行ったり来たりする、いわば平行移動することです。
「層」とは、給料・仕事の質・地位・使う技術・環境などが、ほぼ同じグループのことです。
転職の場合、周囲(条件や環境)が変わることはあっても、液体の中で生活していたのに、急に気体の中で生活するようになった、といったような周囲(条件や環境)の激変は、まずありません。
これは、転職を受け入れる理由が、業績の向上などで急速コア(中枢)や一般社員の補強が必要になったため、だからです。
補強ですから、他の企業で、ほぼ同じ立場であった者が移動してくるわけで、その意味で同じ層の移動なのです。
野球でいえば、捕手が怪我して休場となったので、急速他のチームから捕手を補強するということなのです。
捕手は移動しても、相変わらず捕手なのです。
ところが、中高年の再就職の場合は、転職とは大いに違います。
「定年で退職したので再就職する」、この言葉が中高年の再就職をわかりやすく表現しています。
つまり、スゴロクの上がりのように一丁上がったけれど(卒業したけれど)、また振り出しにもどって働く、というのが中高年の再就職なのです。
ですから縦の移動となり、これまでとは違った「層」へ移動して働くことが中高年の再就職の特色なのです。
したがって、液体の生活から気体の生活に変わるように、周囲(条件や環境)が激変します。
なぜ縦の移動かというと、中高年を受け入れる企業が、
「中高年が分担するコア(中枢)の仕事は、他社から中高年を転職で受け入れなくても、大勢いる自社の中高年で十分まかなえる。
他社で一丁上がった中高年は、補助的な仕事で使おう」という考えがあるからです。
中高年になっても、再就職と転職の区別がつかず、
「自分は同じ層の平行移動の転職がいい。条件や環境の激変はイヤ……。給料や仕事の質にこだわる」
と頑張る中高年は、何時まで経っても働くことができません。
企業が、ある年齢以上の中高年の転職を受け付けないのです。
中高年で再就職したいと願う方は、まず「中高年の再就職」という意味を正確に理解することが大切です
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