再就職の合間にアルバイト
団塊世代よ、老後を甘く見るな。
せまりくる絶望の老後を生きぬくには、横並びの意識を捨て、大切な自分のお金を守ること。
ファイナンシャル・プランナーとしての専門知識、各種サイトからの情報、また取材から得た知識を駆使し、データを添えて説く。
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再就職、仕事探しを考える場合、これまで勤めた会社にもうしばらくいられれば、それがいちばんよいのだが、もう辞めてしまった人やこれ以上いられない人は、とりあえずアルバイトの口を探して収入の道を考えるのもよいだろう。
アルバイトと一口にいってもいろいろある。
が、大別すれば、 肉体労働、単純労働で気ままにやる
自分のキャリアや特技を生かす
という二通りの道が考えられるだろう。
肉体労働については、アルバイト情報誌や新聞の求人欄などで割合手軽に探せるだろう。
肉体労働や3Kといわれる仕事なら、給料はいいかも知れないが、中高年ホワイトカラーの体力でもつかどうか。
これがいちばん問題である。
健康を害したり、ムリをしてケガをしたのでは元も子もない。
肉体労働の中でも、いわゆる袋貼りのような単純室内作業は、手軽で危険もないが、収入が少ないのが難点だ。
一日中働いても、一万円稼げるかどうか。
月に二十万円以下の収入では、結局貯金を食い潰すことになりかねない。
そこで、キャリアや特技を生かすタイプのアルバイトができれば、その方がベターかも知れない。
しかし、これはそういう特技がなければ話にならないし、特技を生かせる仕事があるかどうかにかかっている。
たとえば、語学に自信のある人なら、翻訳や通訳の仕事があり、この方面の仕事は、割合高い報酬が得られるだろう。
あるいは、毛筆を使って、ダイレクトメールの宛名書きや賞状などの名前を書く、という仕事は割合稼げるアルバイトである。
いずれにしても、「短時間で、まとまったお金が稼げるアルバイト」ができれば、空いた時間で、「充電」を考える。
ここでいう「充電」とは、単に、休養するという意味でなく、
プロとしての技能を磨く
資格にチャレンジする
打ち込める趣味を探す
というテーマに、時間を割くことを意味している。
前にも触れたように、できれば、在職中から、以上のような「充電」を心がけて、第一の職場を退職してからも戸惑わないように備えることが望ましいのである。
が、それが許されなかった人にとっては、会社を離れた後でも、そういう「充電期間」をもつことは、きわめて有意義なことである。
「会社を辞めた、生活費を稼がなければならない」とアクセク仕事を探すよりも、ここでいったん腰をすえて、これまでの自分を見つめ直し、
自分の存在価値、得意技、プロとして通用する技能などを磨き直す
ことだ。
それを武器として、これからの第二の人生は、会社から自立して、「主体的な生き方」をすべきだと思うのである。
それは、必ずしも、「会社勤めをするな」とか、「独立自営が望ましい」という意味ではない。
会社に勤めていても、心が会社に従属していなければよいのである。
逆に、独立自営しても、どこかの会社や特定の人に依存したのでは、主体的な生き方とはいえない。
つまり、「精神的な状態」をここではいっているわけである。
これと並行して、趣味やボランティア活動など、オフ・タイムの過ごし方、生きがいなどについても、この機会にはっきりつかんでおくことをおすすめしたい。
なぜなら、仕事を離れて、家庭や地域で過ごす時間は、年とともにふえることが予想される。
そして、いずれは、夫婦二人で過ごす時間がほとんどになる。
「仕事、仕事」と突っ走って定年を迎え、仕事もなく、行くべき会社もなく、収入もなく、仲間もいない。
あるのは、果てしない時間と空虚な自分だけ。
そして、心もからだも疲れ切っている。
というより、すっかり老化して、若さも意欲もなく、何をする気力も失って、新しいことを始めようという気も起きない、こんなふうになったら惨めである。
今、いったん長年勤めた会社を離れ、次のステップへスタートを切ろうとしているとすれば、これを一つの「チャンス」と受け止めるべきではないか。
すなわち、六十歳の定年も過ぎ、心身共に衰え柔軟性を失ってから、あれこれと考えるよりも、比較的若い今のうちに、再出発の準備を着々と進めておく。
そうすれば、同じ六十歳になっても、まるでちがった生き生きとした「実りの時期」を迎えることができるであろう。
こういう過ごし方ができれば、今、少し「足踏みすること」は、少しもムダにはならない。
それどころか、大いなる実りのための「充電期」なのである。
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