中高年ホワイトカラーの再就職
団塊世代よ、老後を甘く見るな。
せまりくる絶望の老後を生きぬくには、横並びの意識を捨て、大切な自分のお金を守ること。
ファイナンシャル・プランナーとしての専門知識、各種サイトからの情報、また取材から得た知識を駆使し、データを添えて説く。
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中高年ホワイトカラーが、年功序列の上にあぐらをかいて、これまでの組織にドップリ浸っていると、どういうことになるか。
それでなくても会社の売上げ、利益は低迷している。
企業としては、できるだけ経費、特に人件費(一般管理費に含まれる)を削減して、少しでも業績の改善をはかりたいと思うのは当然であろう。
こういう経営環境に対する問題意識、危機意識が希薄で、のんびり構えているホワイトカラー管理職も少なくないようである。
一方、若年層は必死で求職活動をしている。
企業としては相対的に優秀な人材が採用できるチャンスである。
新卒者の給料の二倍も三倍もとって、一人前の働きさえしないような中高年ホワイトカラーがいたとしたら、「お荷物」と感じられるのは当たり前であろう。
経営者、人事当局はもとより、こういうお荷物中高年は、職場の人々にとっても、決して望ましい存在ではない。職場の雰囲気は、暗く、重苦しくなる。当人の生産性が低いだけでなく、職場に与える悪影響ははかり知れないものがある。
というわけで、いわゆる「リストラ」と銘打って退職勧告や賃金カットなど中高年ホワイトカラーを中心に人事対策を始めている会社も少なくない。
その一部の例は、以前の記事の中でご紹介した通りである。
そこで、仮に、あなたの会社でこのような体のいい首切りが始まり、その対象にされたらどうするかと考えてみよう。
うまくいかない中小企業への転職
あなたはどうするだろう。
まず、会社関係、友人、知人に、「再就職」の口を頼むことが考えられる。
それで再就職先が見つかれば、問題はないかも知れない。
いや、予想される問題は二つある。
一つは、中高年ホワイトカラーを受け入れてくれる再就職先があるかどうか、である。
もう一つは、そういう再就職先が見つかったとして、「あなたの希望に合う条件」で受け入れてくれるかどうか、という問題である。
多分、これまでの会社で勤続年数が長かったであろうあなたは、かなりの「高給取り」 にちがいない。
再就職先で、これまでの高給を保障してくれるだろうか。
かなり難しいはずだ。
そうだとすれば、あなたの側に不満が生じるかも知れない。
それに、再就職した会社で、あなたが適応できるかどうか。
これにもいろいろ問題がありそうだ。
これについては、いずれ改めて詳しくとりあげることにする。
私の知る限り、大企業から中堅・中小企業へ転職してうまく行ったケースは、十人に一人かあるいはそれ以下の割合である。
ただでさえ、転職の機会は限られる上に、転職先で定着する確率はかなり低いというわけである。
なぜ、そうなのか。どうすれば、転職先でうまく行くか。
これらについても、いずれ改めて詳しくとりあげるつもりである。
いずれにしても、転職先が見つかってさえなかなかうまく行かないのであるが、もし、会社関係や縁故で、適当な転職先が見つからなかった場合はどういうことになるか。
人材銀行へ行く、公共職業安定所へ行く、民間人材あっせん機関(ヘッドハンター)で再就職先を紹介してもらう、求人情報誌、新聞の求人欄で仕事をさがす‥…、いろいろやってみるとわかると思うが、なかなか「いい仕事」は見つからないだろう。
それもそのはずだ。
若年層、大卒、高卒の新人でさえも、就職先がなかなか見つからずに困っている時代である。
中高年ホワイトカラーが、自分の気に入る仕事をさがそうとしても、そんなに簡単に見つかるはずはない。
だが、それでは、中高年ホワイトカラーの再就職は絶望的なのか。
必ずしもそうではないことlは、既に述べた通りである。
しかし、それには、かなり厳しい条件がついて来る。
見栄や外聞を捨て、肉体労働、雑役をいとわなければ、今のところ、日本で仕事がない、ということはないはずだ。
だが、実際問題として、長い間大組織の管理職として、順調に過ごして来た人に、肉体労働や雑役がつとまるだろうか。
おそらく困難であろう。
それができるかどうか。それは、あなたの気持次第である。
ある人材派遣会社の社長が、建築関係の配管、水道工事などの仕事に技能者が不足していることに着眼し、ホワイトカラーOBによびかけて、見習いになるようすすめた。
十人ほど応募者があったが、実習期間を終了したのはたった一人で、あとは、みんな三日ともたなかったという。
ホワイトカラーが、ブルーカラーに転向することは、決して不可能ではないが、よほどの覚悟を必要とすることをこの話は物語っているのである。
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