イエスと言わせる
3週間続ければ一生が変わる。
人生の質を高める意識革命!行動しなければ、なにも始まらない!小さな習慣が人をつくる。
自分で読んで、人生のヒントになることが沢山あったので、ぜひ友達にも読んでもらいたいと思い、誕生日に贈りました。
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ビジネスの場だけではなく、人生のあらゆる場において、真実を率直に述べるのがいつもよいとは限らない。
真実を言う場合も、その時と場所をよく心得てする必要がある。
話をする相手の置かれている状況などもよく考えたうえでなくてはならない。
直情径行型の人は、性格としてはすっきりしているので、つき合う人としては好ましいタイプであるが、
自分の感情や考えに従ってのみ行動するので、事がスムーズにいかない場合が起こる。
そういう人は、相手が上司であっても、自分が思っていることを即座に言うので、かえって摩擦を生み、悪い結果になることが多い。
上司がきわめて忙しい状態にあって、同僚も周囲にいるようなときに、上司の間違いを指摘したのでは、間違いを認める余裕がないかもしれない。
相手がゆっくり考える余裕があるときに二人きりで話せば、上司も即座にその非を認めるはずだ。人間は環境の動物であり、感情の動物である。
それを無視すると逆効果が生じる。
外資系の企業に勤めている優秀な女性の話である。
日本の一流大学を卒業したうえでアメリカの大学にもいった。アメリカで働いた経験も少しあり、帰国後は外資系企業で働いているが、
一カ所に二年ぐらいしか続かない。
事務的な処理能力は抜群なので、総務的な仕事を任される。当初は上司をはじめ、皆の信頼も厚いのだが、徐々に皆から浮きあがってくる。
仕事に打ち込めば打ち込むほど、ちぐはぐな結果になることが多くなる。
自分が正しいと思ったこと(それは客観的に見ても正しいことであるが)を、ストレートに言動に表すのだ。
上司が間違っていれば、ただちに食ってかかるので、上司も徐々に敬遠するようになる。
二点間の最短距離は直線であると信じ込んでいるのだ。
人間相手の仕事では、時には回り道をしたほうが早くよい結果が出る。
そうしたテクニックを小細工だと馬鹿にしてはいけない。
この女性の場合は、もっと視野を広くする必要がある。
結局、対物は強いのだが、対人が弱いのだ。
したがって、事務的に処理することはきわめて上手なのだが、交渉となると全くへたで、簡単なことをまとめるにも時間がかかる。
そうなると、彼女は頭は悪くないのだが、彼女にやらせると仕事がスムーズにいかないので、皆が仕事を外の人に頼むようになる。
「干された」状態になるので、本人もいたたまれず、結局辞めることになる。
その繰り返しをしているのである。人間対人間の関係はすべて交渉である。
上司が部下に命令する場合でも、交渉の要素が含まれている。
相手の状況を十分に把握したうえで、相手の立場を考えての命令であれば、抵抗なく命令として受け入れられる。
しかし、自分勝手に命令を発していたのでは、それが受け入れられない場合も生じる。
交渉の上手な人は、まず相手を事前に十分に研究しておいてから交渉の場に臨む。
次に、相手の言うことに耳を傾け、相手が何を望んでいるかを的確に理解する努力をする。
交渉の場で相手が発言している際に、口出しをしたりして相手の発言を遮ろうとする人がいるが、これは最悪のやり方である。
自分の主張ばかり言っていたのでは、相手は拒絶反応を起こすだけだ。
相手の言うことを聞かないと、相手もこちら側の言い分は聞いてくれない。
相手にイエスと言わせるのが目的であれば、相手がイエスと言わざるを得ない環境づくりが必要である。
上司に自分の言い分を聞いてもらいたいと思えば、上司の機嫌がよく、時間の余裕もあるときに順序立てて話をするのだ。
いたずらに自分のペースで正々堂々と主張するばかりでは能がない。
小細工と思われるかもしれないが、相手の気分がよくなるようなことをまず言ってから、本論に入るのも重要な交渉術の一つである。
小手先といって軽蔑してはいけない。
人は生死にかかわる重大事でないかぎりは、イエスかノーかの判断は、そのときの気分に左右されることが多いのだ。
また、誰が聞くかによって答えもイエスかノーかに分かれる。
したがって、ビジネスの場であれ日常生活の場であれ、ふだんからのつき合いが重要なポイントになってくる。
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