中高年からの起業を成功させる知恵
著者の転職と会社を興したときの失敗談・成功談をストーリー風に述べられています。
これから独立・企業をお考えの方には、中高年のみではなく、あらゆる年代の方に非常に参考になると思います。
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独立自営の一つの形態として、「共同経営」がある。
共同経営は、
・一人で経営するよりは、何かと心強いし、資金的な負担も軽くてすむ
・いろいろな能力、もち味、アイデアをもった人が協力することによって、おもしろいものができる
という利点がある。
そのかわり、もうけも人数に応じて配分することになるから、一人の時よりは少なくなるのはやむを得ないだろう。
それに、共同経営には、次のような問題もある。
第一に、だれがリーダーシップをとるか、である。
仮に、強力なリーダーが現われた場合、他の人が、それで満足できるか、ということが問題である。
が、これらの問題を克服し、二、三人の共同経営者が、企画、経理、製造、販売の部門をそれぞれの得意技に応じて担当し、協力し合うことができれば、主導権争いもなく、うまく行く可能性もある。
何といっても、事業が軌道に乗ること、それに、共同経営者相互の信頼関係が確立されることが、成功の条件といってよいであろう。
ただ、せっかく意気投合して始めた事業も、業績不振が長く続くと、責任のなすり合いなどから、お互いの信頼関係にも亀裂が生じ、気まずい別れ方をしなければならなくなるおそれは十分にある。
あるいは、逆に、もうかり過ぎても、かえって、おかしくなることもある。
ある企業では、創業経営者の予想をはるかに上回る大躍進をとげた。
しかし、経営規模の拡大に伴って、社員もふえたのはよいのだが、幹部社員の間に「派閥」ができてしまった。
やがて、派閥間の対立が激化しそれがドロ沼状態になって行った。
主導権を握ったトップは、創業当初からのパートナーの助言や忠告が耳障りとなり、後から入社した幹部の甘い言葉を信用するようになった。
その結果、創業当初からのパートナーは閑職に追いやられ、トップは後から入社したゴマスリ幹部の進言に従って、経営に禍根を残すことになった。
このような例も少なくないのである。
スキャンダル、汚職、財テクとバブルの破綻などに陥った急成長企業は、多かれ少なかれ、こういうパターンをたどっているのである。
「もうかりすぎると、経営者は狂う」、これは名言なのかも知れない。
いずれにしても共同経営は、異なった個性と能力の持ち主が、お互いの弱点をカバーし合いながら、自分のよさを生かす、という点では確かに大変理想的に感じられる。
しかし、強い個性の持ち主が、パートナーの個性を尊重し協力し合うということは、実際にはなかなか難しいようだ。
共同経営というのではないが、
スポンサーを探す
という方法も確かに一つのアイデアである。
一方に、志やアイデアはあるが、お金がない人Aがいて、他方に、お金はあるが、アイデアや使い道がわからない人Bがいるとすれば、Bの資金的バックでAが事業を始めることは、十分考えられる話である。
あなたが、もし、Aであるなら、「仲間づくり」の中から、スポンサーになってくれそうなBのような立場の人を探すということも決して夢ではないはずだ。
ただし、Aの立場の人としては、「お金も出すが、口も出す」というスポンサーでは、本来の独立自営の精神が損なわれるおそれもあるだろう。
だから、Bのスポンサーとしては「お金は出すが、口は出さない」という人が理想的なのかも知れないが、そんな好都合な人が果たして見つかるかどうか。
それに昔から「金持ほどケチ」といわれるから、よほどしっかりした事業計画がないと、スポンサーを見付けるのは難しいだろう。
しかし、これは決して、夢物語ではない。
いや、逆にしっかりした事業計画さえあれば、特定のスポンサーでなくても、銀行でも融資はしてくれるはずである。
が、その場合は、もちろん担保が必要となるだろう。
担保価値を認めてもらえるのは、一般に土地なのだが、せっかく住宅ローン返済が終わるか、メドのついた頃に、また、事業のために、住んでいる家を担保に入れる、ということは、当初の、�@小資本で、�A小リスクで、�B手堅く、という趣旨からいうと、なるべく避けた方がよいだろう。
スポンサーや融資の当てを探す前に、もう一度「リスクをおかしてまで、お金が必要か」「それほどまでやりたいことか」を問い直してみることだ。
いずれにしても、しっかりした事業計画をまとめておくことが前提である。
そうすれば、必ずしも、大きな資金を動かし、リスクをおかさなくても、提携などによって、意外に事業が具体化、実現化する可能性もある。
しかし、それはまた、別の問題を生むことも考えられる。
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