「のれん分け」で起業する
団塊世代よ、老後を甘く見るな。
せまりくる絶望の老後を生きぬくには、横並びの意識を捨て、大切な自分のお金を守ること。
ファイナンシャル・プランナーとしての専門知識、各種サイトからの情報、また取材から得た知識を駆使し、データを添えて説く。
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以前の記事で、「自営」にもいろいろある、といったが、たとえば「のれん分け」は、むしろ社命で出向、転職するのと大してかわらない手堅さと気楽さで実現する独立自営の形である。
昔から大店といわれるお店では、ある一定期間の奉公が終わり、それなりの力もついた人には、世帯をもたせたり、支店の経営をまかせたりするほか、独立した店をもたせるのれん分けという制度もあった。
このシステムだと、大店の方では、自分の息のかかった店がふえて行き、大店に対する忠誠心をもった信頼のできるブランチ、チェーンができる、という大きなメリットがあった。
また、独立させてもらった方も、大店の傘下で、扱い商品も慣れたものが扱え、すぐに商売を軌道に乗せることができる。
資本も自己資金だけでなく、大店から若干援助もしてもらえるなど、全く自分一人で店を開業するのとはくらべものにならない位心強いものがあったにちがいない。
この「のれん分け」のよさを生かしている会社は現在もかなり見られるし、これからますますふえるものと思われる。
関連事業という形で、一種ののれん分けが行なわれているわけだ。
それは、販売のほか、サービス、物流、製造などの分野でも幅広く見られる。
従来の経営、事業、商品に行き詰まりが見られ、特に中高年ホワイトカラーの人件費が負担になりはじめた企業では、新規事業の企画段階から、分社経営の希望者を募り、資本金の一部を出資している会社もあるようだ。
損害保険、生命保険の業界ではかなり古くから、代理店制度が普及しており、這期間研修を受講した後、代理店として独立し、営業活動を展開している人も大ぜいいる。
いずれの場合も、採算がとれるか、業績が伸び収入がふえるか否かは、本人の努力次第である。
業績が上がらなくても、一定の収入が保障されていた、これまでのサラリーマン生活とは、勝手がちがうことは確かである。
しかし、これまでも、真面目に、基本に忠実にそれなりの努力を重ねて来た人にとっては、それほどの違和感はないのがふつうである。
むしろ、「努力がそれなりに報われる」という手応えがあって、「これまでよりも、働きがいがある」と感じられる人もいるはずである。
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