人生のゴール(=成功)を決めよう
リタイアだけが人生じゃない!大人の夢シリーズ
年金・リストラ・定年が気になる人のために書かれた本です。
不安を抱えているだけでは、問題の解決にはなりません。
本書を読むことから自分の将来への行動を開始してください。
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これから「次」の職業を選ぶ人に、ぜひ考えてもらいたいのは、「人生のゴールは何か」ということです。
大正時代に発行された「女性すごろく」というものがあります。
これは女性の一生を描いたすごろくで、出生から学校での試験、紡績や製糸の工場へ行ったり奉公に出ての苦労、あるいは結核感染や結婚しての姑さんとの対立。
その一方で夫が出征して、夫の両親に仕える。
そのようなさまざまな局面を経て年を取っていくわけです。
そして最終的に幸せのゴールに達する。
その「あがり」、つまり女性の最終的な幸せは、子や孫に囲まれた「一家団欒」だったのです。
現代において、人生のゴールを「一家団欒」と思っている人はまずいないでしょう。
さりとて一億円の超高級介護付有料老人ホームなどと思う人もいないでしょう。
今は人生の「あがり」が見えない時代です。
それだけに、人生のゴールを自分で見つけなければなりません。
ただし、社会的に決まったゴールというのはないのです。
再就職するときも、新たな仕事にチャレンジするときも、人生のゴールというのを見極めてほしい。
そうすると先に述べた三つの中で、意外に「収入追求型」はつまらないな、「見栄重視型」もつまらないな、やっぱり「好み満足型」かな、ということになってくると思うのです。
団塊の世代よりいくぶん上の世代が体験した、再就職や新たな仕事への挑戦から共通して言えることは、やはり「収入」か「見栄」か「好き」か、どれかだということです。
たまたま趣味でやっていたら収入もついてきて恰好もよかったとか、たまたま「収入」を目指したら「好き」と一致して幸せだったという人はいるけれども、最初から3つ全部をねらって成功することはまずあり得ない。
そもそも日本社会では、働くことによって人生のゴールを見出すのが最も適した方法だと言えるでしょう。
人間にとって、社会的存在感のない生活というのは不幸だと思うのです。
本来の資本主義であれば、成功者はリタイアした後に資本家として社会的存在感を得ることができる。
よく言われるアメリカやイギリスのリタイアメント・ライフは、資本家として生きることなのです。
欧米人はみな、資本家になりたいのです。
自分の資産を運用し、時にはお金の力も発揮できる状態が一番いい。
やはり資本主義なんです。
しかし、日本には資本家という職業概念がない。
資本主義という言葉も、自由主義と言いかえたがる。
なぜ、日本では資本家が認められないかと言うと、昭和初期の頃から次第に統制が強くなり、国民平等・国家優先の全体主義的価値観が刷り込まれたからだと思います。
明治時代には、岩崎、三井、住友を始めとした大小さまざまの資本家がいました。
また、地方には地主や醸造家までが資本家的振る舞いをしていました。
社会貢献もそれなりにして、奨学資金を出したり村に寄付したりする「素封家」がいたのです。
ところが、最近になって山林と地方商店街が無価値になり、地方の山地や地場の建設業も振るわなくなったことで、地方の金持ちはいなくなった。
都心の地主やビル持ちにお金持ちがいないゎけではないですが、それだけで暮らせる人はごく少ない。
今、日本で資本家と言える人は国民の1%もいないでしょう。
ということは、やはり好きな仕事によって人生のゴールを究めるのが順当だと考えざるを得ません。
人生のゴールとして、昔は、神(宗教)、国家、家族という三重構造がありました。
しかし、今の日本では神の存在は希薄です。
かといって、国に貢献して名誉を得るのが人生の目標とも言いきれないでしょう。
家の存在も潰えました。
こうした現代においてゴールは一体、何だろうか。
その答えが見つかれば、定年後に何をすべきかも自ずとわかってくるでしょう。
私は人生の幸せは夢を追い続けることだと思います。
人間、何かを始めるのに「年を取りすぎている」ということはありません。
アメリカの鉄道王、コーネリアス・ヴアンダービルトは69歳で初めて鉄道事業に加わり、25年間で世界一の鉄道資本家になりました。
イギリスの女性数学者、キャサリン・オーレンショーが本格的に数学をやりだしたのは70歳をすぎてからです。
かつては、マンチェスターの市長を務めた政治家でした。
あなたも子供のような夢をもって、本当の「好き」に挑戦してみませんか。
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